毎日の習慣

油汚れと容器と洗剤のお話。手荒れ予防の為の容器と洗剤の選び方。

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普段は調剤薬局で薬剤師として働いていますが、手荒れに対してお薬が出た患者さんにお薬の説明をしている時に良く聞く共通の言葉があります。
「水仕事をしているので薬を塗っても良くならない」
手荒れの原因が水仕事や洗剤だけではありませんが、原因の一つでもあり、治癒を遅らせている事もまた確かです。
私の目指す所は日々の生活のちょっとした工夫で薬を使わずに済むようになる事です。
私が患者さんに薬の説明以外にお伝えする内容をご紹介いたします。

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手荒れの原因は?

プラスチック容器についた油汚れを落とすのに何回も洗剤を追加してはお湯で洗って…って億劫じゃありませんか?
そんな事をしていると手も荒れるし…時間も掛るし…水もたくさん使うし…グローブ使うとちゃんと汚れ落ちたか分からないし…。
なので私は洗い物が好きではありません!

皆さんもそんな経験ないでしょうか?
手荒れの原因や治らない原因の一つはお湯や洗剤との接触回数の多さが挙げられます。
この油汚れとの格闘に終止符を打つ為の私なりの解決策を探したのでご紹介します。
もし私と同じ悩みをお持ちの方は参考にしていただけると嬉しいです。

プラスチック容器・油汚れ・洗剤の三つ巴の戦い

安いプラスチック容器に動物性油脂がついた時の油落ちの悪さと言ったら…。
なかなか落ちないギトギト油の洗い物の事を考えると、大好きなカレーや麻婆豆腐を作るのも億劫になる程でした。

なぜプラスチックについた油汚れが落ちにくいと言うと…

原因その1
プラスチックの原料は石油なので油との相性が良い
原因その2 
pHが油:酸性、食器用洗剤:中性 

だからです。
中性の食器用洗剤では酸性同士のプラスチックと油を引き離す力が弱いんです。

油汚れに対しての洗浄力を強化した食器用洗剤が多く出回っています。
それは界面活性剤と言う添加物を加える事で中性洗剤のままで油に対しての洗浄力をアップさせています。
ただ、この界面活性剤は肌荒れや環境汚損の原因物質です。
また、使用後の洗浄が少ないと食器に残っており気づかないうちに摂取している事も少なくありません。

日常生活で取り入れやすい解決策として…

解決策その1
水仕事の際に手袋を着用する
→水・お湯や洗剤との接触を減らす
解決策その2
保存容器を変える
→容器を酸性でなくする(=プラスチック以外の素材を選ぶ)
解決策その3
洗剤を変える
→酸性に対抗できるアルカリ性に変える

と言う方法が挙げられます。
解決策1をやっている方は多いと思うので、解決策2・3について詳しく説明して参ります。

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保存容器を変える

油汚れに対しても洗い物が楽な容器は陶器耐熱ガラス琺瑯ステンレスです。
それぞれ、プラスチック保存容器と値段だけを比較すると高くなりますが、それに勝るメリットは

✔︎油落ちがいい
✔︎水切りが早い
✔︎酸や塩分に強い
✔︎匂い・色素移りがしにくい
✔︎傷がつきにくく錆びにく
✔︎レンジ・オーブンにかけても容器の変形・変性がない(レンジ・オーブン可の物に関して)

などです。
それぞれの容器について掘り下げてご紹介して行きましょう。

陶器


※大きさ比較の為ブラックペッパーを置いています

陶器の保存容器の最大のメリットはレンジにもかけられ、そのまま食卓に出せる事です。
デザインも豊富で蓋を外せは通常の器としても使用できます。

商品例
KEYUCA:FREEP耐熱ボウル
afternoon tea:レンジパック エディット・キャロン
ニトリ:陶磁器保存容器

耐熱ガラス


※大きさ比較の為ブラックペッパーを置いています

耐熱ガラス容器は冷凍からオーブンまで幅広い温度差に対応した商品が多いのが特徴です。
シンプルなデザインなので”見せる収納”が出来るのが嬉しいですね!

商品例
KEYUCA:ガロック保存容器シリーズ
iwaki:耐熱ガラス保存容器
IKEA:耐熱ガラス保存容器
ニトリ:耐熱ガラス保存容器

琺瑯


琺瑯とは鉄やアルミニウムなどの金属の表面にガラス質の釉薬を高温で焼き付けたものです。
琺瑯の最大のメリットは直火にかけられる点で、深めの容器に味噌汁などの汁物を入れ、食べる直前に直接火にかけられるのは、本当に助かります!
先述した通り、表面はガラス質ですので強い力がかかると割れてしまう事があるので、取り扱いにはご注意ください。

商品例
無印良品:琺瑯シリーズ
野田琺瑯:White series
KEYUCA:密閉型ホーロー保存容器
ニトリ:ホーロー保存容器

ステンレス


引用;https://www.keyuca.com/shopping/products/detail.php?product_id=36416&category_id=72

ステンレスとは鉄を主成分にクロムやニッケルなどを配合した合金です。
その配合の割合により特性は変わってきますが、特に18-8ステンレス以上の物になると医療器具にも使用されるほど、傷が付きにくく腐食に強いのが特徴です
レンジ・オーブン・直火・冷凍が不可ですが、軽い・熱伝導が良好・傷が付きにくい・酸や塩分による腐食に強い特徴があります。
一見アルミ製の物と似ているので要注意です!

商品例
KEYUCA:シーザー浅型調理バット

容器のまとめ

陶器
耐熱ガラス
琺瑯
ステンレス
冷凍・冷蔵
冷蔵
電子レンジ
×
×
オーブン
×
×
×
直火
×
×
×
食洗機

※それぞれの商品でスペックに違いがありますので、購入前にご確認ください。

今回は保存容器の素材についてご紹介いたしましたが、洗い物全般で考えるとボウルやバット、おたまやヘラなどの調理道具全般にも共通する内容になります。
今後新しく調理道具を購入する際は素材を気にして購入してみてはいかがでしょうか?

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洗剤

食器用洗剤が中性である事が酸性である油汚れの落ちに影響していると先述いたしました。
酸性の汚れを落とすのに効果的なのはアルカリ性です
アルカリ性が強ければ強い程油汚れは簡単にキレイに落ちますが、皮膚への刺激も強く目に入った場合は失明する事もあります。
アルカリ性洗剤(特にpH11以上の強アルカリ性)使用時にはゴーグルや手袋の着用が必要になる程です。
強アルカリ性の洗剤の日常使いはお勧めできませんが、毎日の食器洗いでも気軽に使える弱アルカリ性溶液をご紹介いたします。

それはセスキ炭酸ソーダです。

セスキ炭酸ソーダとは

セスキ炭酸ソーダとは弱アルカリ性で水に溶けやすく油汚れ・手垢・血液汚れを落とします。
お掃除アイテムとして良く耳にする重曹と比較してご紹介いたします。

セスキ炭酸ソーダ
重曹
化学名
セスキ炭酸ナトリウム
炭酸水素ナトリウム
化学式
Na2CO3・NaHCO3・2H2O
NaHCO3
pH
pH9.8
pH8.2
アルカリ性の強弱
弱いアルカリ性
ごく弱いアルカリ性
水への溶けやすさ
油汚れ
研磨力(鍋のこげ・水垢)
使えない物
貴金属・アルミ・漆器

セスキ炭酸ソーダ・重曹、それぞれ得意な汚れが異なります。
”油汚れ”と言う点ではアルカリ性の強いセスキ炭酸ソーダが効果的です。
重曹は研磨作用と発泡作用を有し、鍋にこびりついたコゲ・茶渋・水垢を良く落とします。
それぞれの得手不得手を理解し、うまく使い分け手にも環境にも優しい家事をして行きましょう!

セスキ炭酸ソーダスプレーの作り方


それぞれ実際にキッチンで使用する場合は、スプレーボトルに水とセスキ炭酸ソーダの粉末を入れて溶かす事で簡単にセスキ炭酸スプレーが出来上がります。
作ったスプレーはを早めに使い切るようにしましょう。

分量
セスキ炭酸ソーダスプレー:水500mLに対し小さじ1杯を加え良く混ぜて完成!

セスキ炭酸ソーダやスプレーボトルは100円均一でも購入できますので、手軽に始めてみてください♪

注意点

セスキ炭酸ソーダは弱アルカリ性ではありますが敏感肌や手に傷がある方は直接触れないようにしましょう。
また、弱アルカリとはいえ少ない量の水にたくさんの重曹やセスキ炭酸ソーダを溶かすと濃度は高くなります。
その点もお気をつけください。

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最後のまとめ

プラスチック容器についた油汚れが落ちにくい理由
・プラスチックと油は酸性同士で相性が良い
・食器用洗剤は中性なので、酸性同士を引き離す力が弱い

解決策
・食器洗いの時に手袋を使用する
・容器をプラスチック以外の素材に変える → 陶器・耐熱ガラス・琺瑯・ステンレス素材
・洗剤を弱アルカリ性の物を使用する → セスキ炭酸ソーダ

注意点
・弱アルカリ性でも皮膚刺激がある可能性あり → 手荒れが傷がひどい時は手袋の着用を!
・貴金属/漆器/アルミは弱アルカリで変色する可能性ある為、使用を控える事。

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最後に

私は食器などを洗って水切りカゴに置き、その後クロスで拭くのも億劫に感じる時があります。
そのモノグサ精神から容器や調理道具の素材にもこだわり選んだ結果、だいぶ楽をする事が出来るようになりました。
小さな積み重ねではありますが、毎日の日課なら少しでも楽したいですよね!
今回のお話は手や皮膚に対しての攻撃因子を減らす内容でしたが、手荒れ対策としては多少の刺激に負けない体づくりと言う防御因子の強化も一緒に行うとより効果的です。
また別の機会に防御因子の強化についてお話しますね。
自分自身のことだけでなく、薬剤師として皮の剥けた患者さんの手をみる度に、薬を塗らなくてすむ状態に何とかできなかと思います。
手荒れや油汚れとの戦いにうんざいりしている方に参考にしていただけると嬉しいです!

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