毎日の習慣

薬剤師イチオシの肌荒れ知らずのおすすめスキンケア〜治療編〜

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皮膚科の門前にある調剤薬局で働いていると、当たり前ですが皮膚トラブルで悩む患者さんが多く来ます。

薬剤師として軟膏や内服薬の飲み方・効果・副作用の話をするのはもちろんですが、自宅でのスキンケアについても説明します。

薬はなるべく使用して欲しくはありませんが、症状があるうちは最小限かつ効果的な使用方法を、治ってからは再発予防に意識を向けてもらえるようお話しています。

治療とホームケア、両方大切!

実際に私が患者さんにお薬を渡す際、治療に関する内容に加え治療効果を高めたり再発を予防する為のホームケアについても一緒にお伝えしています。

治療
【目的】
 ・今より悪化させない
 ・より正常に近い状態に近づける
【その為には】
 ・薬を適正に使用する

ホームケア
【目的】
 ・治療の効果を高める
 ・再発を予防する
【その為には】
 ・肌に良いことをする
 ・肌に悪いことをしない

漠然とした表現で記載しましたがこれから掘り下げてご説明して参りますので、皆さんが実際にやっているやり方を思い出しながら読み進めてみてください。

今回の内容は長くなる為、治療編とホームケア編の二部構成にしました。

この記事では治療編をご紹介いたします。

治療〜効果は最大限・副作用は最小限の使い方〜

健康な状態がプラス、病気・不健康な状態がマイナスとします。

”治療”ができる事は

 ・更にマイナスの状況を進行させない
 ・マイナスをゼロに近づける
 

であって、プラスにしたりそのプラスを更に伸ばしたりと言った事は出来ません。

ゼロからプラスにしたり、よりプラスを大きくする為にはホームケアがメインになります。

今回は肌トラブルと言っても顔に関しての注意事項をご紹介します。

基本的には顔以外の部位についても共通する内容になるのでご参考まで!

どんな薬が出るかは症状に応じて様々ですが、今回は処方頻度の高いステロイドの外用薬(軟膏・クリーム)が処方された時の注意点についてご説明いたします。

注意点その①使用部位には訳がある!

ステロイドはその強さにより5段階に分類されており、強さに応じて体の使える部分が決まってきます

手や足・体などの皮膚の厚い部分には強いステロイドが、顔や目の周りなどの皮膚の薄い部分には弱いステロイドが処方されます。

皮膚の薄い部分に強いステロイドを塗ると効果より副作用の方が強く出る可能性が高まり、よっぽどの理由がない限りは使用しません。

必ず使用部位が指定されていますので、使用回数・使用部位は医師の指示に従ってください。

注意点その②多ければいい訳ではない!

ステロイド外用薬(軟膏・クリーム)の使用量と効果は比例しません!

「たくさん塗れば早く良くなる気がしてたくさん塗りました」と患者さんから良く言われますが、大量に使うと効果が得られるより副作用が起こる可能性が高まる事を覚えておいてください。

使い方は少量を取り擦り込まず皮膚の上で優しく塗り広げるようにご使用ください。

痒みが強い時などグリグリと皮膚に押し付けるように擦り込むと、それが刺激となり症状が悪化する可能性があります。

薬を塗る行為が刺激とならないよう、優しく皮膚の上で伸ばす「塗布」を心掛けてください。

注意点その③短期決戦でメリハリのある使い方を!

薬剤をいつまで使用するかの判断に悩む方は多いかと思います。

改善途中でやめていいのか、治りきってからやめるのか、はたまた治った後も予防的に使用してもいいのか。

一番良いのは診察の時に先生に詳細な指示を確認する事で、それを聞き逃したら薬局で薬剤師に確認しましょう。

また、ステロイドの外用薬をあまり使わない方が良いと思い、症状があるのに使用を控える人がいます。

「症状がある時は症状が完全に治るまでは適正量の使用を継続、治癒したらスパッと使用を止める」が大原則です。

改善の途中で使用をやめてしまうと、そのまま治るケースもありますが、薬の使用を辞めた途端にぶり返すケースもあります。

後者の場合、結果的にステロイドを使用する期間が長くなってしまう為、症状があるうちは炎症を抑える目的でしっかりと使用を継続し、メリハリある使用を心掛けましょう!

また、ステロイドを予防的に使用することや化膿している傷口に使用する事はありませんので、自己判断では絶対に使用しないでください。

注意点その④自己判断で使わないで!

ステロイド外用薬に限った話ではありませんが、症状が改善し治療が終了し薬が手元に残ったお薬は手元に残して置かず、すぐに捨ててください。

取って置いてまた症状が出た時に…と考える方もいるかと思いますが、開封してしまうと空気や指に触れる事で雑菌が繁殖する可能性があります。

また、別の症状に対して自己判断で使用することで逆効果で治癒に時間がかかったり逆に症状を悪化させる可能性があります。

新しい症状がでた時にはきちんと先生に診察してもらい、新しいその症状にあったお薬を出してもらってください。

注意点その⑤良くならない時は早めに再診を!

薬を使用して1〜2週間経っても症状の改善が無ければ、受診してもう一度みてもらいましょう。

薬をもらう為に家族が代理受診してステロイド薬を漫然と使用し続けているケースが多く見受けられます。

薬を使用して症状が改善していればその薬は効果があったと判断できる為そのまま使い続けても良いと思います。

薬を使用して1〜2週間経っても症状が良くならない・良くも悪くもならない場合や薬を使用しても悪化し続ける場合はすぐに再診し状態を改めて診てもらう必要があります。

良くならない症状に対してステロイドを漫然と使用し続ける事は薬剤師としてはゾッとする状況です。

受診が出来ない理由は様々あるかと思いますが、ステロイド薬の使用期間を最短にする為にはこまめに先生に診てもらい、最適なお薬を出してもらいましょう!

スキンケア

「薬の効果を出して治りを良くする + 再発を予防する」為には日々のスキンケアが大切です。

”肌に良い事をする””悪いことをしない”の両方がキモになります。

クレンジング

メイクを落とす時どうしても強くこすってしまいがちです。

顔の皮膚は体の中でも薄く、目の周りは更に薄いので、こする行為が刺激となってしまいます。

拭き取りタイプ・洗い流すタイプどちらであっても優しくこすらずに使用しましょう。

乾燥肌の方がオイルを使用すると更に乾燥が進行しやすくなりますので、ジェルやクリームタイプがおすすめです。

またお湯を使用する事で顔の油分が余計に洗い落とされてしまうので、可能であればお水で洗いましょう。

更には、水道水には塩素が含まれている為自覚症状がなくても刺激を与えている可能性があります。

浄水器がついていれば、浄水で洗顔をするとより刺激は少なくすみます。

洗顔料

肌は弱酸性なので弱酸性の洗顔料は肌への刺激は少ないですが汚れが落ちません。

従って、現在市場に出回っている洗顔料にはアルカリ性の物が多いです。

アルカリ性の洗顔料は汚れは良く落ちますが、皮膚の油分まで落とす為肌荒れが起きやすい状況になります。

弱酸性でかつ洗浄力の高い物を選ぶか、敏感肌用を選びましょう。

皮膚科の病院やクリニックの近くにある調剤薬局には肌トラブルを抱えた人用のドラッグストアでは売られていないスキンケア商品を取り扱っている店舗もあるので、薬剤師に相談してみて下さい。

洗顔方法

洗顔する時には「モッコモコの泡で洗って下さい」と患者さんに説明します。

泡だてネットなどを使用し弾力のある泡をたくさん作り、泡を顔に押し付け泡で洗いましょう。

泡で出てくるタイプの洗顔料もありますが、泡が大きくつぶれやすいので出来れば自分でたてるのがおすすめです。

無印良品の泡だてネットが弾力のある良質な泡ができ値段もお手頃なのでおすすめです。

また、手に油分が残っていると泡が消えてしまったりそもそも泡立ちません。

洗顔する前に一度石鹸で手を洗って手の油分を落として起きましょう!

顔を拭くタオル

洗顔後に顔を拭く時、ゴシゴシ擦らずに優しくタオルを顔に当てるように水気を取って下さい。

タオルを使用する場合は毎回新しいタオルに変えるのがベストです。

もしくは、潤いたっぷりのローションティッシュもおすすめです。

エリエールの「贅沢保湿ティッシュ」はグリセリン・ヒアルロン酸・コラーゲンが含まれており、価格もお手頃で比較的どこでも購入できるので、日常使いもしやすいかと思います。

ティッシュだと生地が柔らかすぎて強く擦りたくても擦れないので、吹き出物が気づいたらつぶれていた(涙)なんて心配がないく、私も実際に朝晩の洗顔時には1回2枚ずつ使用しています♪

まとめ

簡単にまとめると以下の通りです。

治療
 ・薬の使用部位は指示に従う
 ・適量を優しく塗布、刷り込まない
 ・治るまでは使用を継続し治ったらスパッと止める
 ・自己判断で勝手に使用しない
 ・薬を使用して1週間使用して治らなければ本人が早めに再診

スキンケア
 ・クレンジング/洗顔料:肌に負担のかからない物を選ぶ
 ・洗顔方法:モコモコの泡で洗う、強く擦らない
 ・拭取り:毎回新しいタオルか保湿ティッシュで水気を拭き取る、擦らない

最後に

患者さんから「今まで薬の説明した受けた事無かったから」と言われる事が結構あります。

薬剤師とは言え人間ですので、薬剤師という仕事をどう認識しているかで指導内容も変わって来ます。

私はなるべく日々の生活を少し変える事で使わずにすむ薬は沢山あると日々感じています。

病院や薬局にくる時間や医療機関で支払うお金を、医療機関と自分の好きな事どっちに使うか選べるとしたら、どちらを選びますか?

私なら自分の好きな事に使いたいです。

なので、もし同じ考えの方いれば私は薬剤師としてそれに協力できたらなと思い日々の業務に当たっているつもりです。

今は大した病気でもなければ大した薬でもなく、短期間使用して終了になる事がほとんどかと思いますが、高齢者になり継続して通院や服用が必要になった時にかかる金額は膨大です。

日本が抱える少子高齢化社会では生産人口が極端に減るため、医療費や物価が高騰する事は必死です。

加えて年金問題も浮上しているので、健康である今からその事に意識を向け取り組んで行かないといけないと考えます。

病気になってからでは遅いので、是非健康である今のうちに意識を向ける機会を作っていただけると嬉しいです。

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